天籟

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年が明けて天正10年2月       遂に木曽義昌が動いた。           武田勝頼の新城築城の為の賦役増大に、義昌も我慢の限度を超えたのだ。       義昌は信忠に人質を差し出し、 寝返りの意思を伝えて来た。       これに激怒した勝頼は、人質として取っていた義昌の母親・側室・娘・息子らを磔にしてしまった。           義昌寝返りの報を受けた信長は、       「時来たり…」       …と不敵に笑ったと言う。      
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