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それから私は、二度とその男の事を口にしなかった。
確かにその“男”はいた…
事実私はあの“コンフェイト”の入った袋も持っている…
でも、二人で過ごした時間は、いつも二人きりだった…
誰にも知れずに屋敷の奥まで、そう度々入って来れるとも思えなかった。
あの“男”は現実かも知れないし
幻かもしれない…
現実ならば“約束”を果たす為に、
あの“男”の言った事を守り、精進を怠ってはならない…
私は“現実”である…と言う事を信じる決意をした。
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