教授からの警告

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「では……私からいくつかの注意事項を話しておく。よく聞いておけ。」 私は嫌で嫌で仕方がなかった。が、覚悟が出来たと言ってしまった。 『男に二言は無い』何て言葉を誰が作ったのか。 おそらくこの言葉が無ければ私は今すぐ自宅に帰っていただろう。 田中は興味津々だった。 「感染者の見分け方は、色の識別ができなくなり、目の色が変化し、妄想が激しくなってきた奴は感染者だ。わかったな?」 「はい。」 「ええ。」 「了解。」 「感染者への対処法は殺すのみ。容赦するな。殺さなければ殺されるぞ。 もしくは……乗ってきた船ですぐに逃げるんだ。」 「……はい。」 「ええ……」 「了解。」 「滞在日数は?」 「自分らは3日としてますが。」 「3日後、近くの港まで迎えに行くとしよう。 帰りにバイキングにでも連れていってやる。」 「ありがたい配慮です。」 「では。幸運を祈るぞ。」 「ありがとうございます。」 「教授に話をしてよかったです。」 我々が教授に礼を言い、帰宅しようとすると、 「木村、ちょっと来い。」 何故か私だけ声をかけられてしまった。田中と山本には先に帰ってもらった。私は再び教授の部屋に戻ったのだ。
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