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~ お ま け ? ~
「いっ、いきなり何するのよ!///」
「何って……キス?」
「っ………それは、言わなくてもわかる……///」
口元に手を当てて真っ赤になってるアリス。
ボクだけが見れる、ヒミツの顔。
「バレンタインは、甘いチョコやクッキーをあげる日じゃないのかい?」
「……そうよ……?」
「ボクがアリスに貰ったチョコ、キスしたら甘くなったよ?」
「や、それはそうかもしれないけど……そうじゃなくって///」
「……違うのかい?」
不思議になって首を傾げる。
バレンタインは、アリスとキス出来る日じゃないのだろうか。
もしそうだったら嬉しいのに。
「……でもアリスは、さっき好きな人に気持ちを伝えるって言ったよ」
「? ……えぇ………言ったわ」
「アリスはボクが好き。ボクもアリスが好き」
「……そう、なるわね……」
「両想いだったらキスしても良いって聞いたよ」
「聞いたって、誰に?」
「ビルに」
「………………;」
ビルの馬鹿……と呟きながら、頭を抱えるアリス。
……ボク、何か悪い事でも言ったかい?
「……まぁ、それもあながち間違ってはいないかもしれないけど………」
「それじゃあ」
「でも、いきなりはやっぱ恥ずかしいじゃない///」
再び赤くなって俯くアリス
……それじゃあ、不意討ちすればアリスの可愛い顔が見れるのかい?
それならボクは……
「アリス」
「? なに……んっ………///」
それならボクは、いつもアリスに不意討ちしてあげる。
ボクだけの秘密の顔。
バレンタインだけじゃなくて、毎日毎日。
バレンタインは特別な日。
それでもボクにとっては、毎日が特別な日だよ。
アリスが、傍に居てくれる限り……
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