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次の日、女の子の家には黒と白の幕があった。
黒い服を来た人が何人かいた。
父親らしき人が、自転車にまたがって遠巻きに見ていたボクに話しかけて来た
「もしかしてボクくんかい…?」
父親から渡される紙切れ。
内容は、
女の子が今まで思っていた事や想っていた全てがたくさんたくさん詰まっていた。
父親らしき人は、その紙切れをボクにくれた。
泣きながらボクに頭を下げた
ボクは泣けなかった
その日の夜
ボクはいつもの場所にいった
女の子の最後の紙切れを持って
何度も何度も読み返した。
…自然に涙がこぼれてきた。
女の子はもういないのだと受け入れてしまった時、僕は涙を流してしまった
今でも
隣に小さく笑って座る女の子が、
また後ろから声をかけてくるんじゃないかと思って
僕はまた
ぼーっと星空を眺める
紙切れは涙と一緒にこの場所に置いていこう
いつでも女の子が星空を見れるように…
とめどなく流れる今日へ
完
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