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春去春来(しゅんこしゅんらい、或いははるこはるき)
梅の香が ほのかながら強くなってきた
確かに向かいの白梅が この風雨で 一気に花びらの吹雪にと季節を伝えている
春の香と共に 人の去就も耳をくすぐる
送る側 送られる側 少々の切なさは有っても やはりいいものである
今宵も一人 新しい出会いをかける者を 静かに送る そしてまた 新たなる者を 喜ばしき笑みで向かい入れる
送るのは初春 立春前後の春去の候
向かい入れるのは若春 にほい変わって 薄桃の開く春来の候
短くも朧気な 春去春来の候
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