空の下で会いましょう

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空の下で会いましょう

冴えない顔に 星1つない空。 人だかりのない 学校(バショ) そんな昨日は前日雨。 「星観」 という宿題(モンダイ) 5回目(fifth)のベルで 受話器をとった 受話器の向こうで 甘いトーン 照れくさそうに 一言言った 『一緒に 星観しにいこう』 あなただって わかったとき 返事をしてから あせったの だって, 着替えてなかったの la・la・la… ショートパンツにはきかえて あなたのために ミュールもはいた これがはじめての デートだったのよ 「ごめんね」 遅くなった私は 声をかけた 無意識のうちに その瞬間 背の差を感じた ただ 無償に躰が 熱くなるのがわかる あなたがいたから 安心できた あなたがいたから… いくつもの時間の間。 私はあなたの居た時間 友人としか 思ってなかった あの時間をこえて 今ここに… 隣どおしに座ったブランコ ギーコーギーコーこぎながら 私だけがうごいてた それから二人 手を繋いで座ってた ベンチのうえ 今ここにあなたがいる 今ここに私がいる 「この心臓の音が 響いてしまっている のではないだろうか?」 私の胸の奥のわだかまり まだ一度も いってないよね? 私はあなたの 肩にもたれて 一息つくと こう言いました。 「大好きだよ」と… ーねぇ,神様… また,同じことは できると思いますか? お願い。 あの瞬間に 戻して下さい。ー
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