バス停
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近すぎず、遠すぎず、遠野との距離を気にしながら慎重に立つ。 ちらりと視線を向ければ、いつもと変わらぬ整った横顔。 (ぅ…わぁ) とくんと鳴る心臓、顔が熱い。 自分なんか、存在さえ認知されてないんだろうな。 けれど、それでいい。 性格は大人しい目、顔は普通。 そんな自分に、彼が目を向けることなど有り得ないのだ。 真央は、ちくりと胸が痛んだのを知らないフリをした。
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