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「えっと・・・ニンジン、キュウリあとネギとジャガイモ・・・これで全部かな?」
少年が一人 メモ紙と持っている袋の中身を確認しながら歩いている
いつもの道に慣れているのか障害物を交わしながら進んで行く・・・
ドン・・・
曲がり角を曲がった途端誰かにぶつかった
少年の持っていた袋から野菜が転がっていった・・・
「痛っ・・・」
「大丈夫ですか?」
声を掛けられ少年は顔を上げた・・・
(わぁ・・・すっごい綺麗な人だな・・・)
黒髪を腰まで伸ばし、白く透き通るような肌、切れ長の目は紫色・・・しかし右側の顔は長い前髪で見えない・・・が間違いなく美人の女性だ
「ごめんね・・・怪我はないかい?」
女性は少年の顔を覗き込んだ
少年は我に返ると顔を赤くした
「だっだ・・・大丈夫です!」
「よそ見をしていたものですから・・・」
「いえ!僕の方こそすみません・・・」
女性は散らばった野菜を拾い上げ少年に渡す
少年は慌て止めようした
「そんなぶつかっておいて拾ってもらうなんて・・・」
「いいんですよ こちらも悪いんですから」
女性はにっこりと笑いながら野菜を拾い続ける
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