第二章 ~機械人形師【カラクリにんぎょうし】~

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宿屋は歩いて20分のところにあった 霄が扉を開け中には入った 「名簿に名前記入してください・・・」 「分かりました」 紫雲と黒陰は霄の出した台帳に記入した 霄は確認すると鍵を2つ取り出した 「部屋はひとつでいいんだけど」 台帳を閉じた 「いいんです ここってお客少ないし 気にしないで下さい」 「ありがとう霄くん」 「部屋に案内しますね」 ガチャ・・・ カウンターの扉が開いた 「霄・・・」 「あっ!」 そこに立っていたのは一人の老人であった 老人は紫雲たちに気付いた              「おや・・・お客様がおりましたか・・・」 「いえ、お構い無く」 紫雲は笑って老人を見た 霄は老人の前まで行く                 「出てきちゃだめでしょ」 「いや・・・お前が心配で」 「僕なら大丈夫だから!!!」 霄は老人を出てきた部屋に押し返す 「・・・分かった、分かった」 老人は部屋に戻っていった 「まったく・・・自分の心配しないで」 (お祖父さん病気かなにかかな?) そんなことを思いながら霄の背中を見ていたimage=135424998.jpg
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