chart.03

5/9
3434人が本棚に入れています
本棚に追加
/131ページ
「亮一…お前おかしいぞ」 「え、そうかな?」 「やっぱりお前、例の教師に惚れてるんだろ」 「……」 亮一は黙ったまま何も返してこない。 図星を突かれると黙り込んでしまうのが亮一の癖だということは、中学からの付き合いである幸樹には分かっている。 「…ったく。んじゃ、そろそろ止めれば?ゲーム」 「…ヤダ」 「ヤダって…」 「だってさ、便利じゃん」 亮一はそう言うと、新任教師の話題で盛り上がっている生徒達にも聞こえるように、わざと声を上げて言った。
/131ページ

最初のコメントを投稿しよう!