chart.03

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「あーぁ。俺さ、カフェテリアの木苺タルトが食べたいんだよねー。誰か買ってきてくれないかなぁ…」 潤んだ大きな瞳、赤い小さな唇、白い肌、首を傾げるその仕草。 どれをとっても、亮一は天使にしか見えない。 それを見た生徒は、迷わず次々と手を上げた。 「俺!俺が行く!」 「いや、俺が買って来てやるよ」 「亮一、俺が行くから!」 口々に自ら希望する生徒の中から1人を選んだ。 「じゃあ、よろしくね!」 「お、おう。待ってろ、今すぐ買ってきてやる」 「春季限定のやつだからねー」 頬を染めた生徒は、すぐさま椅子から立ち上がってカフェテリアへと向かった。 それを、亮一は手を振って笑顔で見送る。 「ね。便利でしょ?」
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