悪ガキ保育園児

2/2
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/116ページ
最初の記憶が残ってるのは保育園生くらいの時でしょうか。   普通の保育園生としては多分稀に見る 超悪ガキの問題児でした。  目が合おうものなら自分が(可愛い)と思う女の子以外には片っ端から殴りかかるという まさに触れるもの皆傷つけるガラスの少年。   なぜそんな四六時中凶暴化してたのかは覚えてないです。   そんなちっこいくせにやたら危険な子供にはさすがの先生も手を焼いてたそうで 帰っては母親に怒られ、次の日は必ず ストレスを発散するが如く運悪く同じクラスだった アキミツ君って男の子をボコボコに。   アキミツ君大迷惑です。   彼は毎回俺のターゲット きっと『また来たよ…』的な気持ち全開だったでしょう。   ごめんねアキミツ君 でももう顔すら覚えてないや。   でもそんな俺を唯一止められる同い年の男の子がいました。 俺のイメージの中では とんでもなくパンチの強いやつ。みたいな印象が残ってる子でした。 本当は優しいいい子です。   その子にはなぜか勝てなくて、まるで北斗神拳伝承者に向かって行く雑魚みたいな勢いでやられて泣くはめに。 毎回泣かされる度に『あいつ手に石かなんかもってんじゃね?) 的な感じで彼の手を見ると小さな馬の型をした木のおもちゃ。     持ってました   過去その反則的な威力に何度も泣かされて その時はじめまして気付きました。   しかし、その時思ったのは   (あ、馬って髪の毛あるんだ)   目の付け所が若干はずれてたんでしょうか。 子供はどこを見てるかよくわかりません。
/116ページ

最初のコメントを投稿しよう!