詩声(1)

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『詩人は都会を目指す』 バスに揺れまだ見ぬ都会の夢を見る 詩人は都会の詩を浮かべる バスの上三日月ボート浮かぶ夜 涙をこぼす夜の旅人 都会風吹かれた少年立ち尽くす 狭い空と小さい太陽 夕暮れの赤いビルのガラス越し 街路樹の道人がまばらだ 遠い過去深緑の森だった頃 リンゴの種がついに芽吹かぬ
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