雄太に感謝

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それから俺は、ともと毎日のようにメールをしていた 趣味の話、好きな歌手や歌、自分の目標や夢 ともとメールをしてる時間が、一番安らげる時間だった   何故か自然と顔がにやける 今思い出すと我ながら恥ずかしい       いつしかともを好きでいる自分に気付く これが人を好きになるってことなんだ なんだかとても心地良い       そしてある日 いつものようにメールをしていたが 話題は写メの話になる   はっきり言って俺は苦手 元々レンズを向けられるのが嫌だから 自分で自分の顔を撮るなんてもってのほか       『圭ちゃんの顔、見てみたいなぁ  雄太はかっこいいって言ってたから  どんな感じなのか知りた~い』       雄太 何故お前は俺の知らないところで相手に期待させるようなことを言うんだ 何故ハードルを上げるようなことを言うんだ   前にも言ったが、俺はそこら辺にいる、いたって普通の青年 かっこよくもなければカッコ悪いわけでもない いたって普通の青年   それ故に、この時ばかりは雄太を恨む       『これが俺だよ  ともの期待を裏切っちゃったよね  ごめんね』       これを見てどんな反応をするのか被害妄想的に想像した まだ返事も来てないのに一人で勝手に傷つく       なかなかともから返事が来ない やっぱりな 諦めかけたその時、ともからの返事 パンドラの箱を開けるかのようにメールを開く
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