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『なぁ雄太、お前の人脈を見込んで頼みがあるんだけど、俺に誰か女紹介してくれよ』
そんなことを頼む俺の名前は圭佑
地元のいたって普通の高校を卒業し
たまたま受かったＡ市の専門学校に通う
どこにでもいる専門学生
ただ自分で言いたくはないけど
今まで彼女ができたことがない
まぁ、そういうチャンスがなかっただけなんだけどさ
これくらいの年頃になると自然と彼女が欲しいと望むわけで、別に不思議なことじゃない
だけど、それを面白可笑しく茶化す奴が若干一名
それが雄太
『お前が行ってる学校に腐るほど女いるだろ？片っ端から当たっていけばいいじゃん(笑)』
確かに俺が通ってる学校には選ぶのが悩むくらい女が多い
俺好みの子がいないわけでもない
だけど、学校の子を恋愛対象には見れなかった
『お前は俺と付き合い長いんだから、俺好みの子わかるだろ？頼むよ』
と言いつつも、実際のところは軽い気持ちで言っていた
あまり期待してなかった
“本当に紹介してくれたらラッキー”
その程度にしか思ってなかった
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