プロローグ

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地球という星があるのとは別の世界にある森の中。   突然空から少年が悲鳴と共に落ちてきた。   運悪くその場にいた少女を巻き込み、少年は地面に激突する。   「……んっ!」   「……むっ!」   突然の出来事に二人は数秒、その状態のまま硬直する。   しかし、すぐに二人は自分たちの唇が重なっていることに気付き、慌てて距離をとった。   「……なっ!何するのよあんた!」   顔を耳まで赤く染めて怒鳴るように言い放ったのは、目の覚めるような美少女だった。   白く、きめの細かい肌に水色の瞳と同色の腰まである長いストレートヘアー、小柄で体は細く、身長は百五十センチほどしかない。   「それはこっちのセリフだ!てか、ここどこだー!」   広い森の中に少年の叫び声が響き渡った。
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