41人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の名前は山本亮佑(やまもと りょうすけ)。
何時も通り学校に行く為、街中を歩いていた。
そこに、幼い一人の女の子が泣いていた。
誰も気付かないのだろうか。女の子はワンワン泣いている。
俺はほっとけなく、女の子の元へ向かった。
「どうしたの?迷子?」
「・・・・・・」
「お父さんとお母さんは?」
「・・・・・・」
――困ったなぁ。
女の子は一言も喋らない。
どうするか迷った。
その時、女の子は走り出した。
「えっ!!」
俺は急に走り出した女の子を追い掛けた。
「君、ちょっと待てよ!!」
全力で走った。が、何故か追いつけない。
――子供の筈だろ!?
俺は頭にそんな疑問が過ぎりつつ、走る。
「きみ・・・ちょっ・・・とまってよ」
俺がそう言った時、女の子はやっと止まった。
最初のコメントを投稿しよう!