迷い子

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「ハァ・・・、やっと止まった・・・」 息を整える。俺は女の子に近付こうとしたが、背中に異様な寒気がした。 俺は周りを見渡した。 そして俺は気付いた、今さっきいた所とわけもちがう場所、街中とちがく見たこともない森の中にいた。 俺は段々と恐くなってきた。“恐怖感”というものが、俺に襲ってきたのだ。 「道連レ」 ――えっ・・・。 女の子の口から、女の子から出て来る声じゃない、低い声がした。 「ヒィ!!」 自分の声だと思えない、とても高いソプラノの悲鳴。
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