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そしてそのまま色紙の友達に腕を引かれ、走る。
友達は色紙と段ボールを小脇に抱えたまま。
コンクリートの内装の店と、大量の料理を食べている友達の姿が遠ざかる。
段々ぼやけてゆく世界の中で、自分はこの灰色の世界を見たことがあると思った。
それが昔見た夢の中に出てきた景色だと気付いた時にはもぅ、自分は真っ白な光に包まれていた。
その時初めて、自分は夢を見ているのだと気が付いた。
第一夜 ‐完‐
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