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『覚えててくれてたんですね!うれしいなぁ』
忘れるわけないよ…
あの日から少しだけど気にしてた…
だって手を差しのべてくれたのはほんとに久しぶりだから。
『あっ!いけない!急いでるんだった!じゃ、気をつけて下さいね』
急いでたのに…座り込んでるぼくに手を…?
ぼくは何も喋らず考えていた。
ここでまた会えたのは偶然?それとも…
ただ、今何も言えなきゃ絶対後悔する!
『あ、あなたのお名前は!?』
すぐに返事はなかった。
しかし…
『私の名前は葛城亜弥です。忘れないで下さいね』
耳元でそう聞こえた。
そしてたぶんヒールの靴で走ったようなコツっコツっと音が去っていった…
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