決意

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誠一はテーブルに置かれた飲み物を一気に飲み干し、口を開いた。 「それって同棲するって事かな? 急になんで俺なんかと?」そう答えると伊吹は同棲生活に至る理由を誠一に伝えたのだった。 しばらく誠一は考え込んでいたが伊吹が同棲生活を決めた理由が俺自身の為であって、自信を持たせたいとの事だったので誠一は申し訳ない気持ちになっていたのだ。 それと同時に伊吹がそこまで考えてくれていた事が嬉しかった。 誠一は「ごめん。俺がこんな情けない奴で…。そこまで考えさせてしまって申し訳ないよ。」と言うと伊吹は「私が他の誰よりも先にあなたの才能なり取り柄なり見つけてあげたいの。…だから一緒に生活してもいいよね。」とニッコリ微笑えんだ。 誠一はその笑顔を見てると幸せな気持ちで心が満たされた。 「ありがとう。俺も…伊吹と一緒に過ごしたい。」こうして誠一は伊吹との暮らしを決意し二人の同棲生活がスタートしたのだった。
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