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小学校の頃の話。
その日は集団登校といって、近所のチルドレンがトゥギャザーして学校へ行く日でした。
俺は班長で、皆を先導してました。
途中、近所のおばあちゃんが、
「今から学校かい?それじゃ、これでも食べなさい。」
と言って、飴を差し出しました。
しかし、俺は班長なので、
「いえ、他人から物を貰ってはいけないと教わっているので、受け取るわけにはいきません。」
と、心の中で強く訴えながら、快く貰いました。
口に入れた途端、腹が痛くなり、調べた結果メタミドホスが検出されたりはしませんでした。
よかったぁ。
そんなこんなで学校に到着。
「おはよー!」
と、100%のテンションで挨拶しながら教室に入りました。
「……おはよー。」
あれぇー。朝だからって皆テンション低くなーい?
とか思いながら、ランドセルを肩から下ろそうとしました。
アレ?
ランドセルはどこに消えた??
まさかの、ランドセルを忘れるという愚行。
そりゃもう、ダッシュで帰りましたよ。
帰ると親から、
「どうしたの!?」
「ランドセル忘れた!!」
親笑ってました。
そして、その日は案の定遅刻しました。
皆テンション低かったのはそのせいね。
てか、一緒にいた下級生教えろよ。恥ずかしいだろ。
あと、おばあちゃん。飴やる代わりにランドセルよこせよ。
その時、世の中の薄情さを知りました。
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