高校1年生

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それからの毎日は忙しかった。制服の採寸や、入学前の問題集など…進学校ならではのハンパない量だった。 ちょっとだけ後悔したけど、まぁ特にやることもなかったし、問題集をさっさと片付けた。 制服は私立だけあって、かなりオシャレだ…。 地元でも柳ヶ丘高校の制服はオシャレで有名だった。 女子の制服もかなり可愛い。黒のブレザーに、襟や要所要所に白のラインがひいてあって、清楚な感じだ。スカートもワンピースみたいな感じで可愛い。ブラウスはもちろん白。リボンも細くて可愛い。 ってか、僕…制服しか誉めてない。 決して怪しいものではありません!! ただ、本当に可愛いんだ。 男のあこがれがギュッと凝縮されたような制服だ。 考えただけで、鼻血が出そうだ。 毎日、そんな事を考えていた。そんな馬鹿な事を考えているうちに、あっというまに、入学式。 合格間違ってました。の電話は来なかった。良かった。 僕はあこがれていた、柳ヶ丘高校のオシャレな制服に袖を通し、入学式にいざ参る。 母もスーツに着替えていた。母はというと、やはり着ていくものを悩んでいたようだ。 ちょっと前まで、着物で行くか、スーツで行くか迷っていたらしい。 どっちでもいいけど、着物は…ちょっと。気合い入れすぎな感じは否めない。 僕と母は緊張の面持ちで、高校へと向かった。 そう。あの日、紗弥加に恋をした、あの場所まで。 ここが僕と紗弥加の運命のスタートラインだったのかもしれない。 何もかもが、この日、この場所で動き出した。 大袈裟かもしれないけど、それでも、今の僕にはそう思えて、仕方がない。 君に出会えたことは、運命だったのかもしれないね。
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