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この話は、恋と友情に悩む早川 仁という男の話である。とりあえず、早川 仁について紹介しよう。
早川 仁(18)高校三年生。まさに青春まっさかりの18歳だが、仁には悩みが尽きなかった。というのも、友達の堀尾 柾が仁の幼馴染みで仲の良かった入野 美桜を好きになったのだ。それで、紹介しろ!と言われ、仕方なく紹介したところ二人は意気投合…。美桜のことが好きだった仁にとったらショックもショックだった。そして、今日は、柾と美桜の初デートの日である。(でも、付き合っているわけではない。)
「なぁ、仁、美桜ちゃんってどんなのが好きなんだ?」
仁は柾に電話で相談を受けていた。
「どんなのって言われても…。遊園地とか行けば…。」
仁は落ち込んでいた。
「そうだな。じゃあな。」
と二人は電話を切った。
すると、また電話が…
「もしもし…。」
「あっ!仁、私だけど…。」
電話の相手は美桜だった。
「美桜…。なんだよ!」
「何、キレてんの?今日、柾くんと会うことになってんのね。でさ、柾くんって私の前では猫かぶってるでしょ。実際、どんな人なのかなって思って…。」
「猫なんかかぶってないよ。柾ってああいうやつ。」
「なんだ。良かった。やっぱり、私の思ったとおりの人だった。今日は、楽しくなりそう。」
「何で、そんなことでいちいち電話してくるわけ?」
仁は美桜にあたってしまった。
「だって、仁は私のいい相談相手だもん。これからも相談のってね。じゃ!」
と美桜は電話を切った。
(二人とも自分勝手なんだよ。大体、デートの約束とりつけたのも俺じゃねぇか。はぁ、俺、何やってんだよ。)
仁はいろいろ悩んで後をつけることにした。
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