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(あいつはダメだったのか……)
そう思いながら、出身が関東なのだそうな、司令官新藤の説明を聞く。
時折、隣に腰を下ろしている女医の永井が言葉を挟む。
長々とした説明を終えた最後に、新藤は2人を真摯な眼差しで見つめ、こう言った。
「ブリザードの連中はもっと厳しい。訓練を無事終了出来たとしても、実戦で使えなければ、いとも簡単に切り捨てるからな。だが一度認められれば奴らは快く受け入れてくれるはずだし、決して仲間を見捨てるような事はしない。各々、気をしっかり持ち、認められるよう励んでくれ」
こうして、織人は陽登のいる特殊部隊ブリザードへと、仮入隊を果たしたのだった。
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