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ニンゲンニナルニハ、ドウシタライインダロウ― 人間になる方法がわからなくて、街中のネコに聞いてみた。
茶色のネコは私をバカにした。人間になってもいいコトなんてない、と。 黒ネコは、好きなモノを一年我慢すれば叶うかもと言った。 白ネコは、虹のたもとに行けば叶うと言った。 ぶちネコは、あの雲まで登れば神様がいるから頼みに行けばいいと言った。 どれもむちゃくちゃな話だ。
ある日、街で一番の長老ネコが教えてくれた。
クローバーのおまじないというものを。
私は四つ葉のクローバーを探して、教えられたとおりにやってみた。
そして、願いが叶うのを待った。
今日もご主人サマは泣いた、人間になるコトを夢みる私の隣で。
一日でも早く人間になりたいのにならない私は役立たずだと思った。
ご主人サマには幸せでいてほしい。笑っていてほしい。
それは私の幸せ。
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