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ちゅん…ちゅん…
鳥のさえずりが聞こえてぼくは起きた。
真っ暗だ!?
あ、今日から桃仔。家に住むんだったっけ…
昨日はあれからぼくを連れ帰って、きちんと世話をするってことで解決したらしい。
妹である桃仔がとても嬉しそうにぼくを見ていたからきっとそうだろう。
「おはよ!!ちゅん太!」
ちゅん…ぼくは小さく桃仔に返事をした。
……あれ、ぼくちゅん太なのーっ!?
やだやだやだ!!
ダサすぎるよ!?
そんなぼくを見てなにを勘違いしたのか姉である林檎に走っていき、
「おねーちゃん!!この子ちゅん太だよ!!喜んでるもん」
えー……
喜んでない喜んでないっ
ばたばたとぼくが羽を動かせば、林檎は露骨に嫌そうな顔をしてから
『やだ。かっこよくないしっ』
……いや、理由はともあれやっぱりちゅん太はねっ、うん…
「そかな…気に入ってるのになあ」
いや、気に入ってるのかぼくじゃなくて君じゃんっ!!
ぼくに押しつけないで!?
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