◆名前

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ちゅん…ちゅんっ… 小さくぼくは鳴いた。 外にでたいんだって!! なかなか起きない桃仔家。今日は土曜日だから仕方ないよね… がたんっ、 びくっ…大きな音がしたんだ。襖から…ぼくは高鳴る胸をおさえ、籠に足をかけ、見える位置に行く。 「だあっ!!お腹空いたあーっ!!」 桃仔がどでかい声で起きて、ぼくの方へ近づいてきた。 な、何かな… 「焼き鳥。」 ニコニコと怖いほどの笑みを浮かべぼくに声をかけてきた。 危うしぼく!? 「…冗談」 ふふっと笑って手のひらをひらっと返した。 冗談じゃないでしょ… だんだんぼくもこの家に慣れてしまったようだった…
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