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ちゅん…ちゅんっ…
小さくぼくは鳴いた。
外にでたいんだって!!
なかなか起きない桃仔家。今日は土曜日だから仕方ないよね…
がたんっ、
びくっ…大きな音がしたんだ。襖から…ぼくは高鳴る胸をおさえ、籠に足をかけ、見える位置に行く。
「だあっ!!お腹空いたあーっ!!」
桃仔がどでかい声で起きて、ぼくの方へ近づいてきた。
な、何かな…
「焼き鳥。」
ニコニコと怖いほどの笑みを浮かべぼくに声をかけてきた。
危うしぼく!?
「…冗談」
ふふっと笑って手のひらをひらっと返した。
冗談じゃないでしょ…
だんだんぼくもこの家に慣れてしまったようだった…
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