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ログハウスの玄関まで来ると、いきなり先頭にいた達馬が立ち止まった。自分の足で歩いていた時兎も、次いで足を止めて警戒心を露わにした。
「え……、何……?」
「どうした?」
2人の変化に戸惑う朱理と武琉。よく見ると雪も眼帯に覆われていない方の目をつり上げている。
……もしかして、と考える。
「……誰かいるのか?」
「あぁ。どうやら先客がいるらしいな」
「……悪魔かモンスターか参加者……。どれだろうね?」
「えっ!? どうしよう……、入るの止める……?」
達馬と時兎の話を聞き、不安になったらしい朱理はそう提案した。しかし、このままこの場から立ち去った場合、俺達は寝床を失うことになる……。
「無理だな。ここまで来たんだ、入るしかないだろ」
「青空の言う通りだなー。さすがに野宿は死ぬだろうよ?」
苦笑いを浮かべて達馬も賛同してくれた。
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