297人が本棚に入れています
本棚に追加
「んふふふふ。お部屋はいっぱいあるの。好きなお部屋を使うと良いのー」
「……」
「勿論、充電器もあるから安心するの!」
サンはニコニコと妖しげな笑みを浮かべながら、俺達に話し掛ける。警戒は怠らずに達馬がサンに聞いた。
「……食事はあるか?」
「自炊なの!」
「何人部屋があるんだ?」
「一番大きな部屋は8人部屋なのー」
……ふむ。これは、どうするべきなのだろうか? 普通なら男女に別れるべきだが……、女は朱理と雪だけだ。果たして2人で大丈夫なのだろうか、と不安になる……。
「……なら朱理姉と雪姉も同室にするのが得策じゃない? ……あまりこの子、信用出来ないし」
と、そこへ時兎が提案するかのように声をかけてきた。武琉も少し考えて、雪に話し掛ける。
「……白雪、それで大丈夫か?」
「僕はそれでも良いよ? 朱理ちゃんは?」
最初のコメントを投稿しよう!