疑問

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「私? ……んー……」 「大丈夫だよ。この男共からは僕が守ってあげるから」 ……あれ? 何か一瞬雪からどす黒いオーラが出てたような気が……。 ……いや、全然気のせいなんかじゃなかったっ!? どう見ても俺達に対して 『朱理ちゃんに何かしたら刺し殺すぞゴルァ』 的なオーラを出しまくってる!? 「雪ちゃんがそこまで言うなら私も良いよ?」 「だって」 「んふふふふ。決まりなのー。お部屋に案内するの!」 朱理と雪のやりとりを聞いていたサンは、先陣を切って2階へと続く階段を登った。どうやら2階が寝室になっているようだ。俺達は辺りの様子を伺いながらサンの後をついて階段を登った。 「んふふふふ」 サンはまたあの妖しげな笑みを浮かべて俺達を見て、さっさと階段を登りきって立ち止まった。
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