疑問

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「……これからどうすんだよ」 「ん?」 俺の言葉に達馬が頭にクエスチョンマークを浮かべて振り向いた。そして、顎に手を当てて考える。達馬が暫く考えて口を開こうとした瞬間、 「取り敢えず飯だな」 と、空気を読まない(読めないの間違いか?)武琉が口を挟んできた。……何故だろう、俺の後ろのベッドにいる白雪様からの武琉に向けられている視線が痛い……。凍てつくような冷たい瞳で武琉を見ている……。 ……武琉が哀れに見えてくるな。 と、そんなやり取りを見ていた達馬はクスリと小さく笑ったあと、 「そーだな。まずは飯にするか」 「……ゴメンね。武琉、空気読めないから……」 そんな達馬に対し、雪は本当にすまなさそうな表情を浮かべてため息をつくのだった。 「……ま、食は大切だけどね」 「ならご飯にする?」 しかし、寒い中長く歩いた為か朱理も時兎も武琉に賛同した。
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