疑問

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あれから。 雪と朱理、そして時兎と達馬がキッチンに降りて全員分のご飯を作ってくれた。何でも、冷蔵庫には様々な新鮮食材が入っていたらしく、腕を振るってくれたみたいだ。 豪華過ぎる食事のあとは、自由時間となりそのまま就寝したのだ。そしてあれだけ警戒していたお陰か、サンは全く俺達の部屋に近づくことはなく1晩を過ごした。 ……しかし、俺は違和感を拭えない。あれだけ不信感を俺達に与え続けたサンが、何もしなかったこと。それは……俺達を品定めしていたのではないかと言う不安。 また、サンの正体が不明な点についても疑問を感じるより他になかった。 モンスターか、悪魔か参加者か……。いったい彼女、サンは何者なのだろうか……。 「……さぁね。僕にもわからないよ」 「だよな……」 と、まぁ雪にそんな話を聞いてもらっていた訳だが、やはり雪でもわからないらしい。
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