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「……サンは悪魔か？」
「それは僕にもわからないよ……。だって、携帯に送られたデータには詳細がなかったから」
「……だよなぁ……」
雪の言葉に俺はため息をついた。彼女、サンについての情報は俺達には何一つないのだ。ため息もつきたくなる。
雪はゆっくりと顔を上げ、眼帯に覆われていない片目を俺に向けた。
「でも」
「？」
「『アレ』は参加者ではない筈」
雪はそう言い切った。まぁ……、確かに怪しさや見かけだけで判断してもサンは参加者ではないだろう。
しかし、雪は頭を左右に振って答えた。
「……パートナーがいないでしょ？」
「……あぁ。なるほど」
そうだ、このゲームは２人１組のパートナー制。だから能力もパートナーがいないと使える筈がない……。能力の使えなくなった俺たちではゲームにきっと負けてしまう。
このログハウスに俺たち６人とサン以外はいなかった。……つまり、パートナーのいないサンは参加者ではない、と言うのが雪の仮説だった。
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