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「シード枠……？」
「うん。シード枠」
シード枠……。いったい雪は何のことを言っているのだろうか？
雪は暫くふむふむと俺を見ながら考え、そして口を開いた。
「このゲームの目的は知ってるよね？」
「あぁ。朱理曰わく『神を決めるゲーム』なんだろ？」
「うん。正解」
『神を決めるゲーム』。俺は未だに半信半疑だが、このゲームの勝者には国を支配する権利が与えられる。その権利を賭けた命懸けのゲームがこの『黒十字架(ﾌﾞﾗｯｸ･ｸﾛｽ)』。
「実はね。このゲームのプレイしてる参加者……、青空君を含めた数人のシード枠プレイヤーを除くプレイヤー達はブラクロの詳しい説明を受けてるんだ」
「……は？」
「つまり、僕達一般プレイヤーは、ログインしたあとに一度集められてこのゲームの詳しい内容を聞いてるんだ」
……意味がわからなかった。雪はそんな俺を見て、むむっと唸ったあと自分の体験したことを話してくれた。
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