ルール説明

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一瞬、尋常じゃないくらい眩しいフラッシュが僕達の視界を遮った。目がチカチカとする。元の視力を取り戻そうと目を閉じたり開いたりするのを繰り返していると、突然マイクの音が響いた。 『Lady's and gentleman!』 “それ”は子どもとも大人ともとれない声だった。いつの間にか“それ”は凹凸のなかった白い部屋に突然現れた上のフロアにいた。 『ようこそ! 体感型携帯アプリゲーム、Black Crossの世界へ。僕は待っていたんだよ、抽選に選ばれた君達を』 “それ”は至極楽しそうに僕達に向かって発言をする。ざわついていた皆も、何かに取り憑かれたかのように黙って話を聞いている。 『君達は選ばれたんだ、誇っても良い。もしかしたら君達の中から「神様」が決まるかもしれないんだから!』 “神様”……? 皆、キョトンとした表情を浮かべて“それ”を見ている。無理もない。言っていることが理解できないのだから……。
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