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一気にざわめき始める人々……。当たり前と言えば当たり前だよね。
いきなりゲームに命が懸かってるなんて言われたって……、僕だって信じられる筈がない。
でも、“それ”は平然とした態度で話を続けた。
『……ふふふ、皆信じられないって感じだね。でも嘘じゃないんだよねー。君たちの精神は全てプログラムで管理してあるから』
そう言って“それ”はまたクスクスと笑い始めた。……耳障りだよ。笑ってないで、説明して欲しいよ……。
『このゲームで死んだら……、まぁGame over。これになったら自動的に君たちの精神にちょっとした刺激を与えることになっているんだ。……精神が死ぬくらいのね』
『つまり。ゲームの世界での死は、現実世界での死を意味する』
……一瞬、時間が全て止まったかのように思えた。
どういうことなの? ……ううん、理解はした。でも、そんなことって……あり得るの……?
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