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『他に何か言っておくことはあったかなぁ……? ……あ、そうそう。各自の携帯電話に救急箱を入れておいたから、簡単な怪我はそれで治すと良いよ』
そう言って“それ”はその出し方や使い方を簡単に教えてくれた。
掻い摘んで言えば、救急箱のデータを選んで、この世界に実体化させるだけ。そして手当ての方法は普段と変わらないみたい。
『大怪我をしたときは宿泊施設に泊まると良いよ! この世界はゲームの世界だからね。1日で治るよ』
「……ふむ。要するにコンテニューが出来ぬゲーム、と言う訳か……」
『当たり!』
「把握」
巫女さんと眼鏡さんは大体のルールを把握したみたい。僕は……、曖昧だけど、何とか理解出来たかな……?
でも、実際にやってみなくちゃわからないけど……。
『あ、そうそう! このゲームに生き残れるチーム数は決まってないから、無意味に殺し合いはしなくて良いよ。って言うか出来ないから。……ま、ミッションなら別だけど?』
“それ”は不気味にニヤリと笑みを浮かべた……。
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