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「……お前らなぁ……」
何だか朱理との旅が不安になってきたぜ……。料理が苦手とか……、野宿の場合俺が料理作ることになるのか……?
家庭科2の俺が……。
余談になるが、昨日の夕飯は雪と時兎が作ったらしい。
「青空君、些か不安そうだね」
「うぅ……、お料理頑張ります……」
クスクス笑う雪。恥ずかしくなったのか、朱理は頬を赤らめてそう誓った。
「……にしても武琉。『アレ』の様子はどうだった?」
「あぁ……、見事に爆睡してたぜ? ソファーに座ったまま、微動だにしなかったな……」
笑うのを止めた雪が武琉に聞くと、武琉はそう答えた。微動だにしなかった……とはな……。
俺達が奇襲をかけたかもしれないのに……。それとも余裕の現れなのか?
「……何にせよ、早く出よう。ミッションクリアは早めにしたいし……」
「ま、そうだな。期限まであと今日を含めて2日しかないもんなぁー」
お茶を啜りながら時兎が言うと、達馬もふにゃりと笑って頷いた。……やる気があるのか不安だな……コイツ。
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