共同戦線

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と、その時だった。 「……んふふふふ」 聞き覚えのある不思議な笑い方と共に、俺達の部屋のドアがノックされたのだ。思わず俺達は目を見合わせた。 「……サン?」 「そうなの! サンなのー! お得情報を持ってきたの!」 そう言いながらドアを叩く手を緩めないサン。俺は1つため息をついて立ち上がら、ドアの鍵を開けた。 そこにいたのは相変わらずのピンクのロリータファッションをしているサン。大きな瞳は嬉しそうに細められ、ニッコリと笑っている。 「んふふふふ。おはよーなの!」 「あ、あぁ……。おはよう」 取り敢えず挨拶に挨拶を返してみた。テポテポと言う効果音がしそうな歩き方をして、サンは俺の前を通り過ぎ、残り5人の前に立った。 「……お得情報って、どういうこと?」 「んふふふふー」 時兎の疑問にサンは曖昧な笑みを返した。
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