共同戦線

9/25
前へ
/190ページ
次へ
能力の確認。時兎は簡単に言ったが、実際これは口頭での説明が非常に難しい。 しかし、伝えなければ連携プレーみたいなものも使えないだろう。 なので取り敢えず俺達は朝ご飯を食べた後、各々の能力の説明をすることになった。 「なら、私の能力から言うね」 と、一番に説明すると宣言したのは朱理だった。ベッドに座って、ピッと腕を真っ直ぐ伸ばしで挙手した。 「私の能力は『複写(コピー)』って能力なの。携帯のカメラで撮ったものをいくつも複製する事が出来るんだ」 朱理の能力は俺は大体わかる。複製したものの中で朱理の意識で動かせるのは命のないもの。つまり自然物のみで、命のあるモンスターや動物は本能に任せるしかない。 また、これは初耳だったのだが、人間や悪魔はいくらやっても複製出来なかったらしい。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加