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能力の確認。時兎は簡単に言ったが、実際これは口頭での説明が非常に難しい。
しかし、伝えなければ連携プレーみたいなものも使えないだろう。
なので取り敢えず俺達は朝ご飯を食べた後、各々の能力の説明をすることになった。
「なら、私の能力から言うね」
と、一番に説明すると宣言したのは朱理だった。ベッドに座って、ピッと腕を真っ直ぐ伸ばしで挙手した。
「私の能力は『複写(コピー)』って能力なの。携帯のカメラで撮ったものをいくつも複製する事が出来るんだ」
朱理の能力は俺は大体わかる。複製したものの中で朱理の意識で動かせるのは命のないもの。つまり自然物のみで、命のあるモンスターや動物は本能に任せるしかない。
また、これは初耳だったのだが、人間や悪魔はいくらやっても複製出来なかったらしい。
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