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「……俺は『長剣(ロング・ソード)』って能力だ。言葉通り携帯を剣にして戦う」
「へぇ……。剣はどんな剣なんだ?」
達馬が興味津々と言った様子で聞くと、武琉は少し顔をしかめた。そしてちょっとだけ考えた後口を開く。
「……普通の剣だ」
「そのタメ具合が気になるんだけどなぁ……。……まぁ良いか。俺の能力は『武道家(マーシャル・アーティスト)』って言う能力。俺のも名前通りかな?」
「肉弾戦ってやつ?」
「まぁ、似たような感じだな。身体能力が格段に上がるんだ」
達馬はニコニコと笑顔を浮かべてそう言った。そして時兎の頭をぐしゃぐしゃと乱暴に撫でて、能力を言うように促した。暫くされるがままになっていた時兎も、そろそろ嫌にったのか、ため息をついて達馬の手をどけた。
「……僕は『影法師(シャドウ)』。影を使役して戦うんだ」
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