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成る程な。確かにそれなら朱理の出したモンスターが言うことを聞かず、雪の言うことを聞いたのにも納得出来る。
「あっ……、と。俺の能力は『空気銃(エア・ガン)』だ。弾が空気を圧縮したものだからリロードはしなくて済む」
「……成る程」
一応これで皆の能力の確認は終わった。俺は敢えて俺自身に能力が2つある、と言うことは言わなかったが……。
朱理も俺が能力を2つ持っていることを知っているのに、俺に伝えなかったんだ。なのにそれをわざわざ俺が皆に言う必要性はないだろう、という判断からだ。
そこへ、暫く何か考えていた時兎が口を開いた。
「……なら、さ。こういう作戦はどうかな……?」
「ん?……」
そこで教えて貰った作戦は確かに俺達の能力を上手く合わせた作戦だった。……どうやらこのメンバーで最年少である筈の時兎の頭脳は侮れないようだ。
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