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「でかっ!! コイツ、デカすぎるだろっ!?」
「わぁー……」
余りの巨大さに武琉は叫び、朱理に至っては現実逃避をしている。無論、俺は取り敢えず逃げ出したくてたまらないさ。
しかし、一方で口笛を吹いて感嘆の声を挙げているヤツもいる。
「ははっ! おもしれぇーや! マジでこれRPGとかアクションゲームだな!」
「……」
「わぁ、大きいねぇ!」
このメンバーの中では一番年配者の筈なのに、一番子どもみたいな反応をしている達馬。言葉はないが、目は好奇心でキラキラと輝いている時兎。嬉しそうな声を漏らす雪。
……うん。こう見ると不思議な関係性だよな、俺達って……。
とか、そうこうしている内に光陽鳥は嘴を大きく開いて何か光のようなものを集めだしたのだ。
「っ、皆! 逃げろっ!!」
慌てて俺が声を荒げると、漸く皆も気付いたらしく四方八方に散った。
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