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このエリアは何故か雪が全く積もっていない。周りの山道は大雪だったのに、だ。
なので、普通に走ったり歩いたりが出来るので助かった。もしここが雪が積もっていたら……。
「うわぁぁぁぁっ!?」
「きゃあぁぁっ!!」
「っ!」
光陽鳥から吐き出されたのは灼熱の炎。さっきまで俺達のいた場所に炎を吹き付けられたのだ。
火は赤く輝き、結構あの場から離れている筈なのに熱い。
炎と言えば、あの悪魔……アスタロトも炎使いだったのだが、これは炎の量が半端ない。これでは迂闊に近寄れないぞ……。
……でも、それでもだ。俺達はやらないといけないんだ!
まずは、コートを翻して逃げ惑う朱理に向かって大声を出して作戦決行を伝える。
「朱理っ! 作戦開始だ!!」
「! ……」
俺の声が聞こえたらしく、朱理は1度大きく頷いたあとクルリと向きを変えて携帯を操作する。
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