共同戦線

22/25
前へ
/190ページ
次へ
しかし、そうなるとまたこの雪山を下山しなければならないのか? 約1日掛かりで登ったのを、また降りるとなると相当タイムロスだな……。 「えーっと、多分この辺かなぁ……?」 「? 何やってんだ、アイツ……」 武琉の言葉に振り返ると、何故か雪をかき分けている達馬の姿があった。俺を含め疑問符を浮かべていると、突然達馬は大声を挙げたのだ。 「あ、あったぞ!」 「何が……?」 「ワープポイントだよ!」 その言葉にピンときた。 そうだ、大体どのRPGにもセーブポイントやワープポイントがある。ボスを倒した後に街まで戻る機能がこのゲームにもついているんだ! 「さ、皆このワープポイントに乗って」 達馬が見つけ出したワープポイントは魔法陣みたいな模様で、ぼんやりと怪しげな光を放っていた。そこに躊躇しつつ俺達6人は乗る。 すると、俺達の目の前は強い光に包まれて激しい揺れが襲ってきたのだ。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加