297人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし、そうなるとまたこの雪山を下山しなければならないのか? 約1日掛かりで登ったのを、また降りるとなると相当タイムロスだな……。
「えーっと、多分この辺かなぁ……?」
「? 何やってんだ、アイツ……」
武琉の言葉に振り返ると、何故か雪をかき分けている達馬の姿があった。俺を含め疑問符を浮かべていると、突然達馬は大声を挙げたのだ。
「あ、あったぞ!」
「何が……?」
「ワープポイントだよ!」
その言葉にピンときた。
そうだ、大体どのRPGにもセーブポイントやワープポイントがある。ボスを倒した後に街まで戻る機能がこのゲームにもついているんだ!
「さ、皆このワープポイントに乗って」
達馬が見つけ出したワープポイントは魔法陣みたいな模様で、ぼんやりと怪しげな光を放っていた。そこに躊躇しつつ俺達6人は乗る。
すると、俺達の目の前は強い光に包まれて激しい揺れが襲ってきたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!