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「……ねぇ、聞いてきたけど、ココがシェイズ村みたいだよ!」
そこへ帰ってきた朱理が俺達にそう教えてくれた。シェイズ村……? と言うことは……。
「どこだ? 何か意味あるのか、雪」
「武琉……」
俺が言葉を発する前に武琉がそう言った。……確かに、聞き覚えはないだろうけど見覚えはあるだろうが……。
「……ココに調達品を持ってくれば良いんだよね」
「うん、そうだよ。だからこの村を拠点に探したら良いのかもしれないね!」
「ふぅん、成る程ね」
そう。この村はメールにあった指定された調達品を売りにくる村だ。探す手間が省けて皆で喜んだ。
……ただ、武琉だけは何故か雪にニコニコと見られてる間、ガタガタと震えてたようだが。
……そして、別れの時がやってきた。皆、笑顔で再会の約束をする。
「なら、お別れだな!」
「……またね」
「バイバイ、皆」
「じゃーな」
「皆でまた会おうね!」
「またな」
協力関係を築いた俺達は、もう一度それぞれ言葉を交わして別々の道に進んだのだ……。
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