惨劇

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「あ、あのぉ~……」 2人のテンションについて行けず、ぼんやりしていた俺達だが、最初に我に返った朱理が声を掛けた。口論していた2人はピタリと止まり、俺達を見る。 柄の悪い2人に見られて一瞬ビクリと肩を揺らしたが、朱理はおずおずを訪ねた。 「えっと……、貴方達もこのゲームの参加者ですよね?」 「え? あ……あんた達もブラクロ参加者?」 「あぁ」 「マジか」 そう言って2人はまた顔を見合わせた。普通に考えてこの2人がペアなんだろうな。 「私、朱理って言います。で、こっちが私のパートナーの……」 「青空だ」 自己紹介をするとやはり向こうの携帯が鳴った。俺と朱理のデータを確認したらしく、女の方がニヤリと言う効果音と共に自己紹介をしてくれた。 「うちの名前はアキだ」 と、次は俺達の携帯にメールが来たので銃から携帯に戻してメールの中身を見た。 『参加者レポート エントリーナンバー81 参加者名:犬飼 亜希      (イヌカイ アキ) 能力:大鎌闘士(サイス・ファイター)      シャングリラ会社』
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