惨劇

9/25
前へ
/190ページ
次へ
この男、猿本さんは氷使いなのか……。だが、やっぱり今まで見てきた参加者の能力を振り返ってみると、やっぱりバラつきがあるんだな。 「……お前とパートナーだなんて、俺様は認めてねぇーよ」 「その言葉、そっくりそのままお前に返してやるよ」 「えっと……、2人は知り合いだったんですか?」 そんな様子を見ていた朱理は、怖ず怖ずと2人に質問した。確かにそうだな。いくら見知らぬ人と合わないといっても、普通ココまで仲が悪いなんて考えられない。 精々言葉数が少なくなるくらいだろう。 「……何、お前等俺様達を知らねーのかよ」 「はっ。うちらの名前も堕ちたもんだな」 「え……」 俺達を見てクツクツと笑いながら2人は笑う。と、思い出したように朱理が1つの言葉を口にした。 「レジスタンス……」 「え?」 レジスタンス……? 何なんだ、それは……。
/190ページ

最初のコメントを投稿しよう!

297人が本棚に入れています
本棚に追加